丸山陽生/「やり方」より「在り方」。私は自由な人間である

健康食品の販売を生業とする丸山陽生。彼の軸には常に「在り方」が存在する。健康に対する想いと、自身の人生観について聞いた。

48歳で脱サラ。就農で感じた「本物」の食の豊かさ

ーー現在のお仕事について、教えてください。

健康食品の販売代理店事業を営んでいます。その前は非鉄金属メーカーで工場勤務をしていました。辞めたのは2022年11月、48歳のときです。いわゆる脱サラです。

ーー脱サラ後、まずは何を始めましたか?

自分の時間をしっかり取ることから始めました。それから、健康に関する興味が強かったので就農体験をしてみたのです。知り合いを通して紹介してもらった宮崎県の農家さんの元で働きました。おじいさんとおばあさん、ふたり暮らしの農家さんで。3週間無償でお手伝いする代わりに、お家に泊めていただき、食事も提供してもらえました。お手伝いのほとんどの時間を土を耕して過ごしましたが、土をいじっていると「ああ、本当に生きているな」という実感を取り戻せた気がしましたね。

ーー就農において、印象的なエピソードはありますか?

オオバコによる除草方法を教えてもらったのをよく覚えていいます。あぜ道に生えているオオバコをわざわざ抜いてきて、畑の間に植えていくのです。オオバコは葉が大きく成長するので、その下に生えたその他の野草は、勝手に枯れていきます。まさしく、天然の除草シートですね。農薬や化学肥料を使わない昔ながらの農業を目の当たりにして、感動しました。
また、昔ながらの農家さんは物々交換で生活が成り立っていたのも印象的で。おばあちゃんがネギをあげたら、お隣の農家さんから別の野菜をもらう。それが、循環していくのですよね。スーパーに行かなくても本当に美味しい食材が目の前に出てくる。しかも、おばあさんが出してくれる野菜のおかずが、もの凄く美味しい。これが、本物の「食の豊かさ」だと感じました。

健康は万人に平等に。言霊の力を信じる

ーー就農の経験を経て、健康食品事業に興味を持たれたのですね。

はい、就農が終わるころには、食や健康に携わる事業がしたい、と考えるようになりました。脱サラ後、時間はたくさんあったので、食や健康のセミナーや集まりに積極的に参加するようになりまして。ある知人から「醗酵ドリンク教室をやるから遊びにきて」と誘われたのが、今の事業を始めるきっかけのひとつです。

ーー健康食品の販売という事業を通して、感じることはありますか?

まず第一に「健康は万人に平等に与えられるべき」だということを考えるようになりました。代表的な健康食材といえばオーガニック食材ですが、無農薬で育てる分、普通の食材よりも1.5~2倍ほど価格が上がってしまいます。「お金をかけなければ健康になれない」「難しいことをしなければ健康になれない」。これでは、お金持ちや時間に余裕のある人しか健康になれません。健康とはそういうものではないはずだ、と思います。ですから私は、誰でも簡単にできる健康法を広く伝えていきたいです。

ーー脱サラをして、事業家として歩み出されています。給与所得者から事業家になったからこそ気づいたことがあれば教えてください。

会社員のころは、朝には満員電車に揺られて、9時には仕事に取りかかれるように準備して、というのが当たり前でした。逆に言えば、それさえしていればお給料やボーナスだってもらえますよね。事業家になってすぐは、その感覚からシフトするのに苦労しました。今では、どうすれば事業を発展させられるか、収益を得ることができるかと常に考えています。考え方が大きく変わったな、と思いますね。
また、事業家になってからは特に気を付けているのは「言葉」です。

ーー「言葉」のどういったところに気をつけていますか?

プラスの言葉はポジティブな環境を、マイナスな言葉はネガティブな環境を作り上げてしまうと私は思っています。いわゆる「言霊」という考え方ですね。
日本人は謙遜が大好きなので、つい自分のことを下げがちです。しかし、自分を低く言ってしまうと良い縁も遠ざかってしまうと私は思います。ですから私は、必要以上に自分を下げません。できもしないことや明らかに無謀なことは言いませんが、少し背伸びして挑戦する。失敗しても死ぬことはありませんから。
あとは「ありがとう」と言い続けることです。念仏のようにとまでは言いませんが、どんな小さなことでもとにかく「ありがとう」と口にする。そうやっていると、素敵なご縁に巡り会えると、私は信じています。
事業家になって2年間で50人以上の方々と知り合いましたが、私の周りの人はみなさん素敵な人ばかりです。ご縁に感謝しています。

「やり方」よりも「在り方」。自分の言葉に責任を持つ

ーー人生において、最も大切にされていることはなんでしょう。

「やり方」より「在り方」を決めることですね。まず「私はこうである」と決めてしまうこと。一般的には「持つ・やる・ある」の順番が普通です。お金や時間を持つ、だから事業をやる、そして事業者としてある。私の場合は逆で、「ある・やる・持つ」です。自分はこうであると決める。そこから何をやるか決めて、最終的に欲しいものを手に入れる。「私はこうである」と言葉にするのです。
そして、言いっ放しではなく、言葉に責任を持つ。たとえば「お金持ちである」や「感謝できる人である」という宣言でもいい。自分の言葉に責任を持てば、「そうなるためにどうすればいいか」と分析し、次の行動につなげる。「在り方」を決めれば、自ずと行動が伴うようになると、私は考えます。

ーー「在り方」を宣言するだけでなく、自分の言葉に責任を持つことが重要なのですね。丸山さんはどんな「在り方」の人でしょうか?

「私は、誰にも拘束されない自由な人間である」「ワクワクを感じる人間である」ですかね。
私の人生の最終目標は、自由な時間と自由な経済を手にすることです。そういう人間で「ある」ことを決めました。そのために、今は一生懸命に事業を頑張ろうと思います。
そして将来は、広々としたキッチンでお客さんをもてなしながら、健康についてひたすら語り合える、そんなサロンや教室を開きたい。これが私の夢です。

経歴

丸山陽生(まるやま ようせい)

1974年生まれ。大阪府出身。
健康食品の販売代理店事業。健康食品講師。
48歳で非鉄金属メーカーの工場勤務を退職し脱サラ。自分のために時間を使うことを決意し、宮崎県で就農体験に従事する。畑仕事をきっかけとし、食品が持つ本来の力に興味を持ち、健康食品の販売代理店事業を展開。
夢は、大きなキッチンのある自宅で健康食品の教室を開くこと。
開運にまつわることが好きで、トレードマークの金髪も運気上昇のために実践中。

インタビュー動画

取材日:2026年7月21日
写真・撮影協力:スタジオうえじ